yn2011's blog

技術メモ

Alfredでユーザと検索ワードを指定してTwitter検索するWorkflowsを作った

自分のtweetはメモ代わりでもあるので、時々検索したくなる。Alfredから検索できると便利かなーと思ったのでWorkflowsの練習がてら作ってみたので記録。

環境

  • Alfred 4.0.8 (Power Pack)

作ったもの

f:id:pokuwagata:20200308204037g:plain

作り方

f:id:pokuwagata:20200308204717p:plain

f:id:pokuwagata:20200308204336p:plain

read user word<<< "{query}"

open "https://twitter.com/search?q=${word}%20(from%3A${user})&src=typed_query"

感想

シェルスクリプトは便利です

TypeScriptで「ヒーリングっど・プリキュア」を実装してnpmパッケージとして公開した

作ったもの

www.npmjs.com

モチベーション

以下感想

クラス設計(モデリング)の難しさ

  • やっぱりOOPのクラス設計は悩む
  • 最初はプリキュア毎にクラスを作ったが何か違う感があった(例えばCureFontaineクラス, CureGraceクラス...)
    • new CureFontaine()インスタンスを作るが、キュアフォンテーヌは1人しかいないはず(シングルトンにしてもいいけど...)何か違う
  • というわけで、ここでは状態をモデリングするのが多分妥当だろうと結論付けた
    • プリキュア毎に、人間状態、変身状態クラスを定義しPrecureクラスのインスタンス作成時に注入する(new Precure(new fontaine.Human())みたいな感じ)
    • 違和感が解消されプリキュアという概念を正しくモデリングできている(と思う)
    • 変身時の共通の口上はHumanState, PrecureStateクラスで定義して継承すれば変更にも強い(例えば変身時にはプリキュアによらず「スタート!プリキュア ・オペレーション」と出力する)

Stateパターンによるタイプコードの置き換え

  • 状態のモデリングの着想はここから得た
  • プリキュアは変身前後で2つの状態を持ち、状態に依存して振る舞いが変わる(名前や技、変身の可否等)
  • インスタンスに状態を示す変数を持たせて、メソッド内で状態に応じて分岐させることもできる(例えばisTransformedを定義して、if文で分けて...等)
    • しかし、状態や状態固有のロジック等が追加されていくと辛くなる(例えば2段階変身が追加されたり、感情が追加されて振る舞いが変わるとか)
  • Java言語で学ぶリファクタリング入門State/Strategyによるタイプコードの置き換えというパターンが紹介されていることを思い出したので適用してみたらけっこう良い感じになった
  • 状態が増えても固有の振る舞いが追加されても非常に見通しが良い

npmパッケージを公開

  • npmのアカウントさえあれば本当にすぐ出来る
  • ローカルでは$npm packして生成したtarを$npm install path/to/tarして動作検証可能

TypeScriptの言語仕様

  • クラス定義周りの言語仕様で、Javaと同じだと勝手に思っていたというか「そういえばそうなんだな」という発見があった
    • Reactのコンポーネントクラスの実装と0からのクラス設計では使う言語機能が違うからかもしれないし、単にTypeScriptを書く量が不足しているのかもしれない
  • 例えば
    • enum classは定義できない
    • innner classは定義できない
    • クラス内でthisは省略できない(Javaのサンプルコードを読んでいて、そういえばとなった。TypeScriptはやはりJavaScript

HerokuでDocker, Go, Postgresを使ってAPIサーバを動かしてみた感想

環境

モチベーション

  • データのCRUDを伴うWebAPI(とDB)をサクッと作って公開したい

どうやったか

  • ローカルはAPIとDB共にDockerで環境構築
    • APIはそのDockerfileを使ってHerokuにデプロイ
    • DBはHeroku addonsのPostgresを使用
  • APIの実装はgin, gormを使って楽をした
  • スキーマのmigrationはgoose(下の記事で使われてたのでそのまま使った)

できたもの

https://infinite-hollows-34092.herokuapp.com/api/ping

GETリクエストすると現在日時を格納する。これまでに格納された現在日時を全て返す。

github.com

手順

以下の手順に従って進めた。上記のコードはほぼ以下の記事のコードの写経に近い。フロントエンドがないのとgormを使っている点が違うだけ。

以下、感想を書きます。

Heroku addonsのPostgresについて

今まで使ったことなかったけど、コマンド1つでクラウド上にDBを作成できてここまで色々できるの凄いなと思った。

Dataclips

data.herokuのDataclipsを使うとブラウザからPostgresを参照できる。参照系のクエリを書くのでViewみたいな感じ。 このViewに対するURLを発行することもできて外部連携も可能な模様。

f:id:pokuwagata:20200222155840p:plain

pgsql

ターミナルからpg:psqlで接続することも可能。

❯ heroku pg:psql
--> Connecting to postgresql-rectangular-83658
psql (12.1)
SSL connection (protocol: TLSv1.2, cipher: ECDHE-RSA-AES256-GCM-SHA384, bits: 256, compression: off)
Type "help" for help.

infinite-hollows-34092::DATABASE=> delete from ping_timestamp where id = 4;
DELETE 1
infinite-hollows-34092::DATABASE=> select * from ping_timestamp;
 id |           occurred
----+-------------------------------
  1 | 2020-02-22 06:06:15.302206+00
  2 | 2020-02-22 06:06:26.004438+00
  3 | 2020-02-22 06:06:33.051055+00
(3 rows)

infinite-hollows-34092::DATABASE=> \q

Dockerを利用したHeroku デプロイについて

Dockerfileを使ってHerokuにデプロイするためにheroku.ymlを書く。例えば今回は以下になる。

build:
  docker:
    web: Dockerfile
    worker:
      dockerfile: Dockerfile
      target: builder    
release:
  image: worker
  command:
    - ./migrate.sh

ちょっとイメージしにくかったのがreleaseフェーズで使用されるworkerの部分

  • このDockerfileではmulti stage buildをしていて、Goのモジュールのビルドと実行を分離している
  • releaseフェーズではPostgresに対してmigrationを実行するだけだが、その実行環境をworkerとしてbuildフェーズで事前にビルドしている
    • なので同一のDockerfileを元に2つのイメージを作成している。webの方はGoのビルドと実行までで、workerはGoのビルドまで。

これは実際に$ git push heroku masterしてHerokuが出力してくれるログを眺めると何をしているのかが分かって良かった

その他

  • Netlify, Heroku, Firebase等、遊びで何かを作って公開するのが楽な時代になった
  • 業務のサービス開発にいつも使えるとは限らないけど、選択肢として持っておくべきと思う
    • 仮説検証的・速度重視の開発や、パフォーマンスを求められない単機能なWebAPIの開発など?

docker rmiで image is referenced in multiple repositoriesが発生した

環境

  • macOS 10.14.6
  • Docker version 19.03.5, build 633a0ea

Dockerの掃除をしていたら

  • docker images を全削除するを参考に、イメージとコンテナの掃除をしていた
  • その中になぜか削除できないイメージがいた
~/.ghq/github.com/pokuwagata/go-gin-gorm-heroku-example master* 11s
❯ docker images
REPOSITORY                               TAG                 IMAGE ID            CREATED             SIZE
portfolio-go-mysql-docker-webapp_nginx   latest              8a2fb25a19f5        10 months ago       16MB
nginx                                    1.14-alpine         8a2fb25a19f5        10 months ago       16MB

~/.ghq/github.com/pokuwagata/go-gin-gorm-heroku-example master*
❯ docker images -aq | xargs docker rmi
Error response from daemon: conflict: unable to delete 8a2fb25a19f5 (must be forced) - image is referenced in multiple repositories
Error response from daemon: conflict: unable to delete 8a2fb25a19f5 (must be forced) - image is referenced in multiple repositories

An image will be listed more than once if it has multiple repository names or tags. This single image (identifiable by its matching IMAGE ID) uses up the SIZE listed only once.

docker images | Docker Documentation

  • そういうわけで、idではなく、リポジトリ(とタグ)を指定してdocker rmiすれば削除できる
❯ docker rmi portfolio-go-mysql-docker-webapp_nginx

結果

スッキリ

~/.ghq/github.com/pokuwagata/go-gin-gorm-heroku-example master*
❯ docker images
REPOSITORY          TAG                 IMAGE ID            CREATED             SIZE

~/.ghq/github.com/pokuwagata/go-gin-gorm-heroku-example master*
❯ docker ps
CONTAINER ID        IMAGE               COMMAND             CREATED             STATUS              PORTS               NAMES

定期的に掃除していきましょう

urfave / cliを使ってGoでCLIアプリを作ってみた

環境

  • macOS 10.14.6
  • go 1.12
  • urfave / cli v2.1.0

作ったもの

github.com

f:id:pokuwagata:20200208222215g:plain

何だこれは

苺ましまろという作品に登場するキャラクターの台詞を出力するだけのアプリ。 台詞は3パターンしか登録していない。アナちゃんと茉莉ちゃんは未対応。

モチベーション

感想

  • Go言語のcliアプリ作成支援系のライブラリとしてはspf13/cobraもあり、あまり大きな違いはなさそうなので名前でcliの方を選んだ(コブラは何か怖い)
    • そもそもGoでcliアプリ作るなら、ライブラリ使わなくても十分実装できるだろうなという思いもあったが、とりあえず最初はライブラリ使ってみた
  • Github Actionsを初めて使った。tagをpushするだけで各環境向けのビルドが完了してrelesesページで公開されるの凄い
  • Go言語で書いているとGithubからgo getでインストール完了するので楽。皆、ichigo-cliをgo getしましょう。

ハマりどころ

  • Github Actionsとローカルでgo.sumに差異が発生してビルドに失敗した。原因はローカルがGo 1.12なのに対しActionsは1.13だったから。 ローカルのバージョン上げないと...と思いつつ一旦は1.12に合わせて、$ go mod tidyして解決した。

  • 台詞をランダムに表示するために、math.randを使用して乱数を取得しようとしたら乱数にならなくて困った。 原因はseedの初期化をしていないかららしく、そういうものなのか...と思った。現在時刻をseedに使うようにしたら確かに乱数になった。

  • 2ヶ月ぐらいGo書いていなかったので色々忘れていたけど、「たしかこういう構文があった」とか「名前は忘れたがこんな関数が標準パッケージにあったはずだ」みたいな感じで気づくことは出来ているので、ある時期に集中的に書いていればしばらく書いていなくても何とかはなるなあとも思った。あと、やっぱり言語の色々がシンプルなのは人の記憶に優しいのかもなあとも思ったり。

Go言語、沢山書いていきたいですね。

vim-lspを使用してtsxファイルに対してtypescript-language-serverを動かす

環境

  • macOS 10.14.6
  • VIM - Vi IMproved 8.2
  • prabirshrestha/vim-lsp v0.1.0
  • mattn / vim-lsp-settings v0.0.1

方法

前提:vim-lspはインストール済み

wikiの手順と同じだが、whitelistの設定が異なる。

  • LSPをインストール
$ npm install -g typescript typescript-language-server
  • 下記を.vimrcファイルに追加する
if executable('typescript-language-server')
  au User lsp_setup call lsp#register_server({
        \ 'name': 'typescript-language-server',
        \ 'cmd': {server_info->[&shell, &shellcmdflag, 'typescript-language-server --stdio']},
        \ 'root_uri':{server_info->lsp#utils#path_to_uri(lsp#utils#find_nearest_parent_file_directory(lsp#utils#get_buffer_path(), 'tsconfig.json'))},
        \ 'whitelist': ['typescript', 'typescriptreact'],
        \ })
endif
  • デフォルトだとファイルタイプtypescriptのみが有効なので.tsxファイルを開いてもLSPが動作しない

  • .tsxファイルを開いて:LspStatusする

    • typescript-language-server: running と表示されればOK

vim-lsp-settings

(上記のvimrcを書かなくて済むので)vim-lsp-settingsを使いたかったが現状ではうまく動作しなかった

  • ファイルタイプtypescriptreactに対して:LspInstallServerはサポートされていない(README.mdの表にない)
  • しかしtypescript-language-serverを使うことは変わりないので、.tsファイルを開いて:LspInstallServerしてLSPをインストール
  • let g:lsp_settings = {'typescript-language-server':{'whitelist': ['typescript', 'typescriptreact']}}として上書きしたが、
    • .tsファイルを開いた後に.tsxファイルを開くと動作する
    • .tsxファイルを始めに開くと動作しない

動作することはするけど不完全だったので一応issueを作成してみた(英文難しい...)

TypeScript, Go, Docker Composeに入門するために約半年間かけてWebサービスを構築した話

この記事はチームスピリット アドベントカレンダー2019の22日目の記事です。

今年(2019年)の7月から12月にかけて約半年間、プライベートでコツコツ開発していたWebサービスが一応形になった。技術的な内容は別の記事で書く予定なので、今回は半年間を通じて感じられた個人開発という営み自体の難しさや継続のコツについて書いてみる。

作ったもの

これ何

  • ブログのような何か
    • 認証認可、記事一覧、投稿、削除ができる

構成

https://raw.githubusercontent.com/pokuwagata/portfolio-go-mysql-docker-webapp/master/docs/imgs/system-overview.png

モチベーション

  • 0からWebサービスを構築してみたい
  • (業務ではSalesforceを使っているので)たまにはSalesforceから離れたい
  • TypeScriptやGoで、それなりの量のコードを書きたい

なお、ブログサービスは題材として良さそうだっただけで、サービスとして何かやりたいことがあったわけではない...

所感

実際にやってみて感じたこと

時間確保の難しさ

  • 平日の日中は仕事があるので、平日の朝・夜か休日に開発
    • とにかく15分でもいいから毎日確実に作業することが凄く大事
      • 休日だけ開発をすると、始める際に「先週何をしていたか思い出す」負担が大きくて効率が悪い
    • 意外と良かったのが昼休みに開発することで、仕事モードのまま開発を始めると凄く集中力が高い状態で作業できる。昼休みはご飯も食べるので30分ぐらい開発できれば良いほうだが1,2コミットぐらいは確実にできたので十分良かった
  • 休日は自宅で開発するよりはカフェへ移動してしまった方が開発を始めやすい

モチベーション管理

  • 平日に仕事でもコードを書いて帰宅後もコードを書くのは気分的に辛い場合もあった(逆もあって、仕事で全然コードを書かない時期は個人開発が楽しかった)
  • Done is better than perfect. 大事
    • 個人開発は締め切りがない。いくらでも時間をかけられる
    • 自分は個人のモチベーションの絶対量には限界があると思っていて、細部に拘っている内に疲れて、最終的には開発自体に飽きてしまう(少なくとも自分はそう)
    • 特に自分の場合はCSS、Clean Architecture、Goらしい書き方、あたりに深入りしすぎる傾向があった
  • 日々の作業の区切りは、やり切る一歩手前ぐらいにする
    • 例えば、あとこの部分を修正したらコミットだなあと思ったら、そこを残しておいてその日は作業を切り上げる
    • 何をすればいいか明らかだと、別の日でも作業を始めやすい
    • たしか村上春樹職業としての小説家に書かれていたテクニックだった気がする
  • twitterで細かめに進捗を書くのもモチベーション高められたと思う(なお別に反応が貰えるわけではない)

開発の進め方

  • 機能定義→画面設計→テーブル設計→画面のコンポーネント設計→バックエンドのAPI定義→実際にコード書く
    • コードを書くまでの流れはよくある感じ
    • APIはswagger使ってきっちり定義しようともしたがswaggerの記法ルールとかバージョン互換がけっこう難しかったし、そもそもシンプルなAPIなので途中で諦めて開発しながら考えることにした(それであんまり問題なかった)
  • メモを取りまくる
    • 開発していて、「あれやらないとな」とか「これどういう意味なんだろう」とかすぐにやる必要がないタスクを思いついたら全てメモするように意識していた
    • 次にやらないといけないこと等もとにかく言語化してメモしていた
      • これは次に作業を始めるときにとても役立つし、全体の進捗を俯瞰して見れるので良い

実際には思うようにいかなかったこと

  • とにかくまずは空のページで良いので公開できることを目指した
    • が、現実にはDocker Composeをそのまま利用して外部にWebサービスを公開する手段はあまり確立されていない(というかメジャーじゃない)っぽくて調査や実験に相当な時間がかかって最終的には後回しにしてローカルだけで開発を続けた(辛すぎてモチベーションが枯れそうになったので)
    • そもそもDocker Composeは開発環境だけで使うものだよねって認識の人が多いということを初めて知ったりとか
  • 本当はDevOps周りきちんとしたかった
    • GithubにアップロードするとCycleCIでテストして自動的にデプロイしてくれるのを夢見ていた
    • CycleCIでテストとESLintで検査する部分までは、わりと開発初期に整備できていた
      • が、開発中盤まではGoのテストコードを書いていなかったしESLintの指摘も無視していたので常にBuildバッジは赤だった(残念)

ものを作ることの重要性

  • 技術書を読んだり、チュートリアルを写経したりするのも大事だが、何かを実際に作らないと分からないことが沢山ある
    • 例えばClean Architectureも実装してみて初めて気づくこと・理解できること・疑問に思うことも多い
    • あとWebサービスのようにフロントからインフラまで1人で開発していると、自分が疎い分野も明らかになるなと思った
      • 例えば自分はDBが弱くて、どういうSQLを書けばインデックスを効かせられるのか、インデックスが効いていることをどう調べて評価するのか、そもそもインデックスの仕組みとはみたいなところに興味を持つきっかけにもなった

今後

  • 今回は使用技術の学習も兼ねていたので開発期間が長くなってしまった。今後はWebサービスを素早く立ち上げるためのベストプラクティスを自分の中で整理して持っておきたいなと思った(多分Railsになりそう)